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シルクレタリング1<基本編>
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レタリングシートを作る−1−(製版)
文字やパターンを、マスターシートにカラーコピーまたはカラーレーザープリンタで反転プリントします。

白黒反転&左右反転(鏡像)でコピーします。
厚紙モードに設定して、手差しで給紙します。
(トナーの定着が甘いと、次のリムーバーでトナーが取れてしまいます。)
 
紙を下に敷いてコピーをセロテープで止め、ピクアリムーバー<P>で画像面を拭いて、不要な塗膜を落とします。

トナーが溶けてしまう場合は、定着不足です。
厚紙モードのないコピー機の場合は、コピー後、電気オーブンで用紙を再加熱してください。
(トナーの表面にテカリが出ればOKです)
画像から2cmほど離して、切り取ります。
スクリーン枠の凹んだ部分に、同じ厚さの当て板をします。
当て板をした反対側(平らな面)に、マスターシートの画像面を当てて、耐熱テープで先端を止めます。
マルチプロセッサに通します。
プロセッサの温度は160℃、スピードは0.6にします。

※マルチプロセッサがない場合
  (難しいため、緊急時にご利用ください。)  
下にアイロン台(古雑誌でも可)を敷いてコピーを置き、その上にスクリーン枠の凹面を上にして重ね、その上からアイロンを中温で当てます。
アイロンは常に動かして、止めないようにします。
止めると、アイロンの縁の形に膜が溶けて、穴が開く恐れがあります。
トナーが漆黒調になったらOKです。
【ポイント】
アイロン当てで一番多いトラブルは、熱のかけすぎにより、版に細かい穴があくことです。次の点にご注意ください。
1.あまり強く押し付けず、ハンドクリームを塗るぐらいの強さで、ゆっくりずらしていく。
2.リムーバーで拭き終わった直後は、塗膜が軟らかくなっているため、熱で溶けやすいので、しばらく放置(5分以上)してからアイロンを当てる。
 
温度が下がってから、マスターシートの裏紙をはがします。
トナーのない周囲に、マスキングテープを貼ります。
これで版の完成です。

テープは、印刷するときに使うスキージの幅よりも狭く貼っておいてください。(スキージの端がテープの上を通過するように)
レタリングシートを作る−2−(印刷)
版を刷り台にセットします。
レタリングフィルム<M>を刷り台の上に置きます。

レタリングフィルム<M>は、表面に薄いコーティングがしてあり、ツメでこすると傷がつく面が印刷面です
転写インクを版の上に置きます。

この方法でも印刷可能ですが、本来はいったん下部にインク置いて、スキージで上部に移動させた状態が、スタンバイ状態です。(メッシュの穴をインクで埋めておく)

インクは、インクうすめ液を混ぜて、軟らかく練ってお使いください。
スキージーを使って刷ります。

2枚以上刷る場合は、刷り終わったらすぐに、インクを上部に移動しておいてください。
刷ったままにしておくと、インクがすぐに乾いて、版の穴が詰まってしまいます。
 
レタリングシートの完成です。

インクが完全に乾かないと、転写がうまくいきません。急ぐ場合は、ドライヤーを使って、インクを完全に乾かしてください。
版のクリーニング
使用した版は、インククリーナーでクリーニングができます。下に吸い込みの良い紙を敷き、キッチンペーパーに液を含ませて拭きます。
同様に裏側も拭いておきます。あまり強くこすると版が傷むおそれがありますから、丁寧に拭いてください。

使用したヘラやスキージなどのインクも、インククリーナーを使って清掃します。


転写のしかた
転写したい素材にレタリングフィルムをあてます。面積が大きい場合などは、こするときにずれないよう、テープで止めておくと作業が楽です。
 
スタイラス(レタリングペン)でしっかりこすります。
こすり終えたら、転写を確かめながら、ゆっくりフィルムをはがします。

 
完全に定着させるため、保護シートを上にあてて、再度こすります。
これで完成です。 

注意事項
●コピーのトナーが完全に定着していないと、リムーバーで取れてしまいます。
 特に白黒コピー機や白黒レーザープリンタの場合は、電気オーブンでコピーを
 再加熱して、トナーを完全に溶着させる必要があります。
 ピクアの電気オーブンを使用する場合、トレーを一番下の棚に置き、上火だけを
 使って、150℃・2分間加熱してください。 予熱してある場合は、1分間程度でも
 OKです。
 これ以外のオーブンの場合は、データがありませんので、各自うまくいく条件を
 探し出してください。

●リムーバーの拭き方はこちらのページを参照してください。

●転写する相手の素材によっては、画像がつきにくい場合があります。(例:インクジェット用のピクアシートなど) このような場合は、転写する前に、保護紙(剥離紙)の上で一度画像をこすっておくと、素材に対して簡単に転写できるようになります。

●転写した画像がべたつくときは、少量のベビーパウダーをティッシュにつけて表面を拭き、そのあと別のティッシュで空拭きをしてください。(インクの色によって多少べたつくことがあります。)
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